新型コロナウイルス感染対策
先日、感染症に対する専門家の先生のお話を聞きました。その中から印象に残ったことをお伝えしたいと思います。
- 1.マスクの重要性: マスクを着用することで、自分から出る飛沫をある程度抑えられることは分かっていても、自分の予防にどこまで有効であるかは、疑問に思う方もおられると思います。あるデイサービスでのクラスターの例を見ました。PCR陽性の21名中、マスク着用は5名(23.8%)だったのに対して、PCR陰性の22名中、マスク着用は18名(81.8%)でした。同じ環境にいたにも関わらずマスクをしていることで、感染をかなり防げていることが示されました。
- 2.涙液からの感染リスクは高くない: 17例の新型コロナウイルス感染者の涙液からのPCR検査がすべて陰性だったことが報告され、涙液に含まれるウイルス量は少ないと考えられました。
アルコールの効果が高い: 石けんで30秒洗うと細菌数は1/60~1/600に減少するのに対して、アルコール消毒は15秒で1/3000になるため、アルコール消毒の効果はとても高いと言えます。
近日、唾液からの抗原検査が有用になる: 唾液からなら、簡便で、医療従事者の感染リスクも減らせます。抗原検査の精度もPCR並みに高くなるそうです。判定の時間も早いので、迅速に多くの方の検査が可能になると考えられます。 - 3.感染対策は、組み合わせることで、リスクを減らすことが重要です。たとえば、マスクをして感染リスクを1/10にできたとして、手指消毒でさらに1/10に、体調管理をして1/10にできたとすれば、感染リスクは1/1000になります。今後コロナウイルスとの戦いは、共存という形をとりながら、2-3年は続いていくのではないかと言われています。上手に感染対策をとりながら生活していきたいですね。